モンスターハンターワールド(MHW)は、カプコンが手掛ける人気アクションRPGです。多くのプレイヤーが異なるプラットフォームでプレイしており、友人と一緒に狩りを楽しみたいと考える方も多いでしょう。
「PS4で遊んでいる友人とPC版でプレイしている自分が一緒に狩りができるの?」「コンソールからPCに移行したいけど、データは引き継げる?」といった疑問を持つプレイヤーは少なくありません。本記事では、モンハンワールドのクロスプレイとデータ引継ぎについて詳しく解説していきます。
モンハンワールドのクロスプレイ対応状況
多くのゲームがクロスプレイに対応する中、モンハンワールドの状況はどうなっているのでしょうか。
残念ながらクロスプレイには非対応
結論から申し上げると、モンスターハンターワールドは異なるプラットフォーム間でのクロスプレイには対応していません。これは、PS4、Xbox One、PC(Steam版)のどの組み合わせでも同様です。
つまり、PS4でプレイしている友人とPC版をプレイしている自分が一緒に狩りを楽しむことはできないということになります。この点は多くのプレイヤーにとって残念なニュースかもしれませんね。
同世代機種間でのマルチプレイは可能
ただし、同じプラットフォーム系列内でのマルチプレイは問題なく楽しめます。具体的には以下のような組み合わせが可能です。
PlayStation系列
- PS4とPS5間でのマルチプレイは可能
- PlayStation Network(PSN)を通じた接続
Xbox系列
- Xbox OneとXbox Series X/S間でのマルチプレイは可能
- Xbox Liveを通じた接続
PC版
- Steam版同士でのマルチプレイは当然可能
- Steamのフレンド機能を活用
これらの仕組みにより、同じプラットフォーム系列であれば世代が異なってもマルチプレイを楽しむことができるのです。
なぜクロスプレイに対応していないの?
技術的にも可能と思われるクロスプレイですが、なぜモンハンワールドでは実装されていないのでしょうか。
技術的な課題
まず挙げられるのが技術的な問題です。各プラットフォームは独自のネットワーク環境を持っており、これらを統合するには相当な技術的投資が必要になります。
開発時点では、クロスプレイを前提とした設計が行われていなかったため、後から実装するには大幅なシステム変更が必要となってしまいます。また、セキュリティ面での課題もあり、異なるネットワーク間での安全な通信を確保するのは容易ではありません。
ビジネス上の理由
各プラットフォームホルダーにとって、自社のプラットフォームに囲い込みたいという思惑があることも理由の一つでしょう。クロスプレイが実現すると、ユーザーがプラットフォームを選ぶ際の決定要因が変わってしまう可能性があります。
特に2018年のリリース当時は、現在ほどクロスプレイが一般的ではなく、各社の方針も現在とは異なっていました。
パフォーマンスの違い
PC版とコンソール版では、ハードウェアの性能差によってゲーム体験が大きく変わることがあります。フレームレートや解像度、ロード時間などに差が生じると、公平性の観点から問題が生じる可能性もあるでしょう。
こうした理由から、現在もクロスプレイの実装には至っていないのが現状です。
データ引継ぎについて
クロスプレイができないとなると、次に気になるのがデータの引継ぎです。
異なるプラットフォーム間での引継ぎは不可
カプコンの公式見解によると、異なるプラットフォーム間でのセーブデータ引継ぎはできません。これは明確に公式サイトで発表されており、PS4版からPC版へ、またはその逆の引継ぎは技術的に対応していないとされています。
例えば、PS4版で何百時間もプレイしてキャラクターを育て上げたとしても、PC版に移行する際はゼロからスタートする必要があります。これは多くのプレイヤーにとって大きなハードルとなるでしょう。
同一プラットフォーム系列内での引継ぎ
ただし、同一プラットフォーム系列内であれば話は別です。
PlayStation系列
- PS4からPS5への引継ぎは可能
- クラウドセーブ機能を活用
Xbox系列
- Xbox OneからXbox Series X/Sへの引継ぎは可能
- Xbox Live Gold/Game Passのクラウド機能を利用
これらの機能により、新しいハードウェアに移行しても継続してゲームを楽しむことができます。
アイスボーンでも状況は同じ
大型拡張コンテンツ「アイスボーン」についても、基本的な状況は変わりません。
拡張版でもクロスプレイは非対応
アイスボーンは単体のゲームではなく、モンハンワールドの拡張コンテンツという位置づけです。そのため、ベースとなるモンハンワールドと同様に、クロスプレイには対応していません。
ただし、既存のモンハンワールドのセーブデータをアイスボーンに引き継ぐことは可能です(同一プラットフォーム内に限る)。これにより、今まで育てたハンターでアイスボーンの新たな冒険を楽しめるようになっています。
リリース時期の違いも影響
PC版のアイスボーンはコンソール版より遅れてリリースされたという経緯もあります。このようなリリーススケジュールの違いも、クロスプレイ実装の障害となっている可能性があるでしょう。
今後について
現在の状況を踏まえ、今後の可能性について考えてみましょう。
他社の成功例
フォートナイト、Apex Legends、Call of Dutyシリーズなど、多くの人気ゲームがクロスプレイを実現しています。他社の事例を見ると、技術的にも商業的にもクロスプレイのメリットが証明されているといえるでしょう。
カプコンとしても、これらの流れを無視することは難しく、今後のタイトルでは積極的にクロスプレイを検討していく可能性が高いと考えられます。
まとめ
モンスターハンターワールドは、残念ながら異なるプラットフォーム間でのクロスプレイやデータ引継ぎには対応していません。これは技術的な制約やビジネス上の理由、そして開発当時の業界標準などが影響している結果です。
しかし、同一プラットフォーム系列内でのマルチプレイやデータ引継ぎは可能であり、多くのプレイヤーが充実した狩猟生活を送っています。
現在異なるプラットフォームで遊んでいる友人がいる場合は、残念ながら一緒にプレイすることはできませんが、それぞれのプラットフォームで新たな仲間と出会い、モンハンワールドの魅力を存分に楽しんでいただければと思います。