アトラスの人気RPGシリーズから、待望の新作『ペルソナ4 リバイバル』が発表されました。青春とミステリーが交錯する名作が、最新技術で蘇ります。この記事では、ペルソナ4 リメイクの発売日や対応機種、原作との違いについて詳しくお伝えしていきます。
ペルソナ4リメイクの発売日と対応機種
まずは気になる発売日や対応ハードの情報からチェックしていきましょう。
発売日は現時点で未定
2025年6月9日開催の「Xbox Games Showcase」で正式発表された『ペルソナ4 リバイバル(P4R)』ですが、残念ながら具体的な発売時期はまだ明らかになっていません。ただし、ティザートレーラーや特設サイトがすでに公開されており、プロジェクトが本格始動していることは確実です。今後の続報に期待が高まります。
幅広いプラットフォームに対応
本作は複数のハードに対応することが発表されています。PlayStation 5ではパッケージ版とダウンロード版の両方がリリース予定です。さらに、Xbox Series X|SやWindows、Steamでもダウンロード版が配信されます。注目すべきは、Xbox Game Passでの配信も決定している点です。サブスクリプションサービスで気軽にプレイできるのは嬉しいポイントしょう。
原作『ペルソナ4』とは
リメイク版を語る前に、原作についても振り返っておきましょう。
2008年に誕生した名作RPG
『ペルソナ4』は2008年7月にPS2向けタイトルとして発売されました。田舎町・八十稲羽を舞台に、「マヨナカテレビ」という奇妙な噂と連続殺人事件が絡み合う物語が展開します。雨の夜にテレビを見ると運命の相手が映るという噂を確かめようとした主人公たちは、テレビの中の異世界に飲み込まれてしまうのです。
学園生活を楽しみながら、異世界に潜むシャドウと戦い、事件の真相に迫っていくゲーム性が高く評価されました。ターン制のコマンドバトルと、キャラクターとの絆を深めるコミュニティシステムが特徴的です。霧の夜に次々と起こる事件の謎を解き明かす過程が、多くのプレイヤーを魅了しました。
完全版『ザ・ゴールデン』の登場
2012年6月には、PS Vita向けに『ペルソナ4 ザ・ゴールデン(P4G)』が発売されました。新キャラクター「マリー」の追加や、本編では省略されていた期間の描写、新たなイベントやペルソナの実装など、大幅なボリュームアップが図られています。この完全版は総合的に隙のない仕上がりとなり、シリーズファンから絶大な支持を得ました。その後、各プラットフォームにリマスター版が展開され、現行機でも楽しめる環境が整っています。
『ペルソナ4リメイク』の見どころ
最新技術で生まれ変わる本作には、いくつかの注目ポイントがあります。
現代グラフィックで描かれる八十稲羽
公開されたティザー映像では、物語の舞台である八十稲羽の町並みが美麗なグラフィックで再現されています。菜の花が咲く河川敷、商店街の風景、神社や教室といった印象的な場所が、驚くほど精細に描かれているのが確認できました。特に、ブラウン管テレビの演出や主人公・鳴上悠が神社を駆け出すシーンなど、懐かしの名場面が現代技術で蘇る様子は、ファンにとってたまらないものがあります。映像を見るだけでも、当時の記憶が鮮やかによみがえってくるでしょう。
プロデューサーの意気込み
P-STUDIO総合プロデューサーの和田和久氏は、公式コメントで「初めてプレイする方も、長年のファンの方も驚きと新しさに満ちた体験になる」と自信をのぞかせています。さらに、今後のペルソナシリーズ全体についても準備を進めていることが明かされており、シリーズの未来にも期待が膨らみます。
ペルソナ3リメイクとの違い
同じリメイク作品でも、ペルソナ3とは異なる背景があります。
ペルソナ3が求められた理由
2024年に発売された『ペルソナ3 リロード』は、まさにファン待望の作品でした。というのも、『ペルソナ3』にはPSP版『ペルソナ3 ポータブル』というリメイクが存在していたものの、PS2版の追加ディスク『フェス』で実装された後日談「Episode Aegis」が収録されていなかったのです。リマスター版が現行機に展開されても、この重要なシナリオだけはPS2でしか遊べない状況が続いていました。
アトラスが実施したファンアンケートでも、『ペルソナ3』リメイク希望が第1位を獲得。こうした長年の要望に応える形で『リロード』が誕生し、アトラス史上最速で全世界100万本を突破する大ヒットとなりました。
ペルソナ4が直面する課題
一方、『ペルソナ4』の状況はかなり異なります。前述の『ザ・ゴールデン』が完成度の高い作品として仕上がっており、本編の空白期間も埋められ、追加キャラも実装済みです。さらに、格闘技のようなゲームの『ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ』シリーズやリズムゲーム『ダンシング・オールナイト』で後日談も描かれています。
つまり、ペルソナ3にあった「取りこぼし」が存在しないのです。リマスター版も現行機で遊べるため、環境面での不足もありません。グラフィックの刷新だけでは『リロード』ほどのインパクトを生み出すのが難しく、新要素を追加する余白も少ないという声があがっているのが実情です。
最後に
それでも、『ペルソナ4 リバイバル』への期待は高まっています。
全世界で2,350万本以上を売り上げた『ペルソナ』シリーズの人気作が、令和の時代に新たな輝きを放つ。まぶしい青春とミステリー、オカルトが交錯する独特の世界観を、最新技術でどう表現するのか。新規プレイヤーにもシリーズファンにも訴求する作品に仕上がることを、多くの人が願っています。
発売日や価格、新要素の詳細など、まだ明らかになっていない情報は多数あります。今後の公式発表に注目しながら、続報を待ちましょう。懐かしくも新しい八十稲羽の物語が、どんな形で私たちの元へ届くのか。その日が来るのが待ち遠しいですね。










