2024年3月に発売されたカプコンの人気オープンワールドアクションRPG『ドラゴンズドグマ2』が、メタスコアで過去最高の評価を獲得しました。特にPC版は34件のレビューに基づき平均90点、PS5版は56件のレビューから87点、Xbox版は14件のレビューから88点と、いずれも高評価を記録しています。
【ドラゴンズドグマ2】メタスコアが過去最高の評価を獲得した理由とは?
『ドラゴンズドグマ2』が高く評価されている主な理由は以下の通りです。
1. 進化したポーンシステム
本作の特徴である「ポーン」と呼ばれる仲間システムが大幅に強化されています。ポーンはAIによって制御される異世界からの存在で、プレイヤーと共に冒険する頼もしい仲間です。今作ではポーンの会話や行動がより自然になり、まるで実際のプレイヤーと冒険しているかのような感覚を味わえると評価されています。
2. 自由度の高いキャラクタークリエイト
多くのプレイヤーが本編リリース前から配信された「ドラゴンズドグマ2 キャラクタークリエイター&ストレージ」を使って個性的なキャラクターを作り出し、SNSでシェアするブームも起きました。人間からフェアリー、獣人、宇宙人まで作れる自由度の高さが大きな魅力となっています。
3. 満足度の高い戦闘システム
前作から評価されていた爽快な戦闘システムがさらに磨きがかかり、物理演算の導入によって戦術の自由度が向上しています。特に巨大モンスターとの戦いは迫力があり、仲間と協力して挑む戦略性も評価されています。
4. 新ジョブの追加
「アリズン」「幻術師」「魔剣士」といった新ジョブが追加され、プレイスタイルの幅が広がっています。特に魔剣士は剣と魔法を兼ね備えた強力なジョブとして人気を集めています。
5. 広大で探索しがいのある世界
現代のオープンワールドゲームにありがちな「手取り足取り」ではなく、プレイヤー自身が探索して発見する喜びを重視した設計が評価されています。特に夜の危険性や、ファストトラベルの制限によって冒険の実感が増しているという意見も多くあります。
賛否両論のポイント
一方で、特にPC版ではユーザースコアが2.8点と低く、メディア評価との乖離が目立ちます。その主な理由は、
- パフォーマンスの最適化不足:ハイスペックPCでも60FPSを維持するのが難しい最適化の問題
- アイテム課金の存在:フルプライスゲームでありながら、アイテム課金が実装されている点
- セーブスロットが1つのみ:オートセーブ方式でありながらセーブスロットが限られている点
特に海外ユーザーはアイテム課金に対する許容度が日本より低く、この点が大きな批判を受けています。
メディア評価と一般ユーザー評価の乖離
メディアとユーザー評価が大きく異なる理由として、レビュアーがハイスペックPCを使用しているためパフォーマンス問題に遭遇しにくいことと、発売前レビューではDLCやマイクロトランザクションについて評価できないことが挙げられます。メディアは純粋なゲームプレイに焦点を当てる傾向があり、ビジネスモデルへの批判はユーザーレビューに集中しています。
まとめ
『ドラゴンズドグマ2』は、独自のファンタジー世界観とポーンシステム、自由度の高いキャラクタークリエイト、そして手ごたえのある戦闘システムによって多くのメディアから高評価を得ています。特にドラゴンズドグマ2 メタスコアの数値が過去最高を記録したことで、その品質の高さが証明されました。バルダーズゲート3やエルデンリングといった名作と比較される評価もあり、2024年を代表するRPGの一つです。一方で技術的な問題やビジネスモデルについては賛否両論となっており、これらの点が改善されればさらに多くのプレイヤーに愛される作品になる可能性を秘めています。