ALTER EGOに登場するエスという女性は、謎に満ちている。
本に囲まれた部屋で繰り返し、主人公との会話をただ繰り返すだけの生活。
ゲーム序盤はやや高圧的な態度で僕らを試す感じであったが、終盤にかけて主人公という存在を大切にするようになる。
そして最終的に、僕らとエスのやりとりが、エスの結末を左右する。
今回はエスという女性について解説する。
本に囲まれた部屋にいる、謎の少女
ALTER EGOの物語はエスとの会話によって進んでいく。
本に囲まれた部屋で一人、ひたすら読書を続けているという。
特これといった楽しみはない。
そんな相手(エス)に対し、ゲームの序盤は一方的に質問に答えていく形だ。
本をたくさん読んで知的なエスが、僕らの性格を診断してくれるゲーム。
当初はそんなゲームだと思っていた。
しかし、このゲームの闇はもっと深い。
自分が何者なのかわからない
次第に話の焦点は主人公である“僕”から“エス”へと変わっていく。
エスの中で「自分が誰なのかわからない」という趣旨の発言が増えていくのだ。
エスは、本当の自分とはなんなのか、今自分が感じている自分は、ALTER EGO(別人格)ではないのか、でなければ本当の自分と何が違うのかについてずっと悩んでいるのだ。
「わからない」「迷っている」という場面がたくさん出てくる。
僕ら主人公にも、どうしたらいいか尋ねる場面が増えてくる。
ここでの、迷えるエスへの回答によってこの後の展開が変わってくる。
エスとの結末
ALTER EGOの結末は3種類。
それぞれ、エスがどういった結末を辿るのか見ていこう。
自由を認めすぎて、衝動に壊れるエス(IDエンド)
エスの質問に対し、エスを肯定しすぎた結果、エスは壊れる。
「お前の思うように生きろ」
「衝動に身を任せろ」
そうした結果、エスは衝動で身を滅ぼすのだ。
明らかに顔がおかしい。
バットエンドである。
厳しくしすぎて疲弊するエス(SEエンド)
今度は逆にエスを厳しくしすぎた場合。
「ルールは守るべきだ」
「今は我慢すべきだ」
エスの衝動を抑えるような回答を繰り返すと、エスは疲弊してどこかへいってしまう。
「私は、いらない….から….」
悲しい結末だ。
私は私、あなたはあなた、自我を見つめるエス(AEエンド)
エスに対し中立の立場をとると、エスは自分を見つめるようになる。
「それはエスが決めることだ」
「よくわからない」
白黒つけず、エスに判断を委ねるのだ。
「私は私なの」
エスの顔がとてもいい感じになった。
これがハッピーエンド。
この後からはエスは自分に対し、とても懐っこくなる。
心を開いてくれるのだ。
エスはずっと「自分とは何か」について思いを馳せていた。
主人公との会話の中で、ぼんやりしたものをはっきりさせることができたのだ。
ALTER EGOのエスについての解説は以上だ。
⇒【進め方・エゴを稼ぐコツ】